2017年10月27日(金)
まぜまぜ秋サロンをひと・まち交流館京都で開催しました。
今回のゲストは金沢大学の林直樹先生です。
これからの人口減少社会の農村のあり方を提案する
「撤退の農村計画」を研究されています。
昨年話題になった新書『地域再生の失敗学』(光文社)の著者の1人
でもあります。
そんな林先生にアートと「撤退の農村計画」について語っていただく
という内容でした。
人口減少に様々な要素が重なり、住めくなった
村の「撤退」方法にいくつかの選択肢があること、
また、それを類型化できること
うまくいってる例、うまくいっていない例…などなど
短い時間に充実した内容をお話いただきました。
特に印象に残ったのは、失われつつある農村で何を残さないといけないか
という話でした。
「山で暮らすための民俗知を伝えていくことが次の時代の保険になる」
山焼きの方法一つにしても今暮らしている人の中にしかない知識です。
ここで、本題である「撤退の農村計画」がアートに期待したいこと
という話に移りました。
地域の活性化場面より撤退戦にこそアートに期待したいということです。
これは「天若湖アートプロジェクト」を続けている
わたしたちとしては納得できるところがありました。
問題解決型の地域アートプロジェクトも活性化か撤退戦かで分類したら
撤退場面で貢献しているものがたくさんあるのではないでしょうか。
参加者も10人程度でそれぞれ自己紹介の時間も持つことができ
予想通り刺激的な会になりました。