2018年10月21日(日) に京都大学吉田寮食堂にて
mazemaze秋サロン「音楽食堂~コミュニティ?校歌?百年の記憶?」
を開催しました。
いつもは平日の夜にこじんまりと開催しているまぜまぜサロンですが
今回は、昼間の2部制でかつ、懇親会ではカレーの出店も
あるということで、拡大版での開催になりました。
第1部は
新著「想起の音楽 表現・記憶・コミュニティ」を上梓されたアサダワタルさんから、本の中でも取り上げられたご自身の活動や
研究についてのお話を伺いました。
学生時代はバンド活動などをしていたアサダさん自身の活動が
音楽をめぐるコミュニティーに興味が広がっていったこと。
「人から借りたままのCD」を集めエピソード付きで展示する展覧会から
小学校で親御さんがなつかしいと思う曲を子どもたちが演奏する
アートプロジェクトや、子供たちが自分の学校の校歌の映像をつくる
プロジェクトなど、
たくさんの事例をお話ししていただきました。
たっぷりの内容でしたが、アサダさんの関西弁でユーモアのある軽快なおしゃべりに
会場からは時折り笑いも起きました。
第2部はゲストに京都で活躍するキーボドニストの鈴木潤さんと
司会にまぜまぜ理事の下村泰史が入り、3人でのトークセッションです。
鈴木潤さんがゼスト御池で行ってきたユニークな音楽コンテストや
校歌部の活動の紹介などがありました。
登壇している3人が全員が
「一見、ばらばらに見える活動も自分の中ではつながっている」
という話で一致する場面があり、とても印象的でした。
今回は、大学側から9月末で退去を迫られている吉田寮での開催ということで
無事に開催できるのか、というスリリングなイベントでしたが、
吉田寮独特の自由な空気のなかで行えたことは
とても貴重なことだったと思います。
トークセッション終了後のライブは、
この場所ならではの自然で解放感のある気持ちの良いものになりました。
懇親会にはたくさんの方が残ってくださり、
それぞれ話はつきない様子でした。
オークラさんに提供いただいたカレーもとても美味しかったです。
まぜまぜサロンは勉強会的なものが多いのですが、
今回はイベントとして、
とても印象深いものになりました。
ゲストのアサダワタルさん、鈴木潤さん、
食事を提供していただいたオークラさん、
吉田寮の自治会のみなさん、ありがとうございました。
(さとうひさゑ)